友釣り
友釣りとは
友釣り(ともづり)とは、アユを釣り上げる釣りの技法の一つです。
友釣りの様子
- 漁法
発祥は伊豆の狩野川であるとされているが、京都説もあります。
オトリアユの尻びれに刺した逆さ針に掛け針(1〜4本)を付け、尾びれの2、3cm後ろになるようにセットし、縄張りを持つ野鮎の縄張り内に進入させ、オトリを攻撃してきた野鮎を掛け針で引っかけ吊り上げる漁法です。友釣りを「アユ掛け」という地方もあるのはこの漁法によります。
- 道具
竿は友釣り専用のものが多数販売されています。現在の主流はカーボンロッドで、長さ9m前後、重さは220~230g前後のものも多くなり軽いです。昔は竹竿が主流で1kgを越えるような物しかありませんでしたが、グラスロッド、そしてカーボンロッド、最近はチタン等の金属も利用されるようになり、軽量化が進んでます。
竿先につながる空中の部分の空中糸は通常ナイロン、それにつながる水中の部分の水中糸は水切り抵抗を減らすために空中糸よりも細くするのが普通で、ナイロンの他にポリエチレン、フロロカーボン、金属、複合糸などがあります。
糸の先におとり鮎を固定するための鼻管(ハナカン)と呼ばれる小さな円形のものを付け、さらに掛針とサカ針と呼ばれる針が一体に結ばれたセットをハナカンに付けて使用します。
その他、タモと呼ばれる釣れた魚をキャッチする網は39cm~36cm程度のものが多く使用されています。オトリ缶は鮎を生かしておくための必需品で、川に漬けておくが、移動の際は通常エアポンプが使われます。川の中に立って釣る場合が多いので、引き舟という釣り上げた鮎を入れるものを腰につけ、足元には、石で滑らないようになっているシューズは鮎タビと呼ばれています。
友釣り用の竿は長く、かつ軽くという必要条件のため製造に高度な技術を要し、軽量化に比例して値段も高くなります。