河川概要
長良川
「第30回全国豊かな海づくり大会~ぎふ長良川大会」
天皇皇后両陛下の御臨席の下、岐阜県の岐阜市と関市で開催されました。
放流行事
- 清流として有名であり、柿田川、四万十川とともに日本三大清流のひとつと言われ、中流域が1985年(昭和60年)に環境庁(現・環境省)の「名水百選」に、また岐阜市の長良橋から上流約1kmまでの水浴場が1998年(平成10年)に環境庁の「日本の水浴場55選」に、2001年(平成13年)に「日本の水浴場88選」に全国で唯一河川の水浴場で選定された。年間総流量は約40億m³である。「長良川鵜飼」で有名。本流に河川法で規定されるダムが存在しない事でも知られる。1994年(平成6年)に長良川河口堰が出来るまでは、本州で唯一本流に堰の無い大きな川だった。その長良川は今も鮎(岐阜県魚)とサツキマスで全国に有名な河川である。
その長良川を上る中流域には、名刀「関の孫六」以来、世界の刃物産地として有名な関市がある。関市の刀鍛冶も長良川の良質の水を利用して発展した産業のひとつである。更に関市には、一千余年の歴史をもつ小瀬鵜飼がある。長良川の鵜飼いとしては、岐阜市の長良川鵜飼が有名であるが、小瀬鵜飼も長良川鵜飼と同じ皇室御用の鵜飼であり、鵜匠は職名を宮内庁式部職鵜匠という。小瀬鵜飼技法は岐阜県指定無形民俗文化財である。
また平成22年6月には、「第30回全国豊かな海づくり大会~ぎふ長良川大会」が天皇皇后両陛下の御臨席の下、岐阜県の岐阜市と関市で開催された。今大会は初の河川を舞台に開催。「清流がつなぐ未来の海づくり」をテーマに、森・川・海のつながり、水と人のつながりをメッセージに乗
せ水と地球環境を守ることをアピールした。長良川河畔で行われた放流・歓迎行事では、鵜匠が伝統漁法「小瀬鵜飼」を実演し、天皇陛下がアユとカジカ、皇后陛下がアジメドジョウ、アマゴを長良川へご放流された。
その上流には美濃市がある。ここは、全国的にも有名な美濃和紙の生産地であり、また生糸の生産も盛んで舟運の拠点として栄えたところで、かつてはここに長良川最上流の湊があり長良川を利用して和紙や生糸などを運び出していた。川沿いには今も木製の川湊灯台があり当時を物語っている。美濃和紙は、清流長良川と板取川で育まれた1300年の伝統を誇る国の無形文化財である。
また、その町並みは、「うだつの上がる町並み」として毎年多くの観光客が訪れている。
概要一覧表
長良川
事項 |
詳細 |
水系
| 一級水系 木曽川 |
種別
| 一級河川 |
延長
| 166 km |
水源の標高
| 1,709 m |
平均流量
| 115.4 m³/s (忠節観測所1954年~2004年) |
流域面積
| 1,985 km² |
水源
| 大日ヶ岳(岐阜県郡上市) |
河口(合流先)
| 伊勢湾(三重県桑名市) |
流域
| 岐阜県・愛知県・三重県 |